「研修にゲームなんて、効果あるの?」「単にお遊びじゃないの?」そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしゲームには、主に次の4つの優れた効果があります。
参加者同士で楽しくゲームをするという非日常的な体験により、これらの気づきや学びは長く記憶に定着します。人の脳は、このような「エピソード記憶」を長く定着させるメカニクスになっています。
反面、よくありがちな講師の話をただ一方的に聞くだけの研修は、自身の体験に基づかない「意味記憶」として脳に記憶され、時間の経過とともに忘れやすくなります。そのような観点からも、ゲーム研修は座学よりも優れた研修効果をもたらすでしょう。
ゲームの優れた点として、誰でも簡単に疑似体験できることが挙げられます。例えば、パワハラ防止研修では、プレイヤーは部下に対してパワハラを起こすことがあります。一見、良くないように思えますが、この体験を通じて「あっしまった!パワハラをしてしまった…パワハラをすると部下はこんな状態・気持ちになるのか…」という感情が強く記憶されます。そして、その感情・記憶が実際の職場においてパワハラへの意識を高めさせます。
ゲームですので、気楽にかつ自然に参加者同士でコミュニケーションや会話が生まれます。しかもゲームでは、その人の性質や人間性が反映されることも珍しくなく、普段とは違う意外な側面が垣間見れることもあります。相手の知らなかった側面を知ること・知ってもらうことは、「ジョハリの窓」でいう「秘密の窓」(他者は知らないが自分は知っている性質)や「未知の窓」(自分も他人も知らない性質」をオープンにすることになり、より良い人間関係を構築することにつながります。
一般的に、研修に対して受講者は「退屈だ」「つまらない」「受けたくない」などネガティブな感情を持つことは多いと思います。反面、「ゲームで研修」となるとどうでしょうか。「一体どんな研修だろう?」「ゲームなら面白そう!」「是非やってみたい!」といった興味を持って、積極的に受講しようとするでしょう。研修中も然りです。ワクワクする気持ちは研修でも非常に大切なのです。
また、例え3時間の研修であっても、ゲームですので体感時間は短く、あっという間です。恐らく全ての受講者がそう感じるでしょう。
但し、ゲームだけで終わってしまっては、単に「面白かった」「上手くできた」「上手くできなかった」といった感想で終わってしまう可能性があります。
ですので、ゲーム後は次のようなフィードバック(ワークとグループディスカッション)を行い、行動変容・研修転移を促します。
・ゲームをして気づいたことや共感したこと
・ゲームで使用したカードを使った自己分析や職場分析
・これから自身がとるべき行動
・アクションプラン宣言 など
フィードバックは非常に大切です。ゲームではさまざまな気づきを得られますが、具体的なノウハウを得たり、行動変容を促すことは難しいからです。むしろこちらが本当の研修と言えます。