1966年、社会心理学者の三隅二不二(みすみ じゅうじ)が提唱した理論で、リーダーを「目標達成機能(Performance Function)」と「集団維持機能(Maintenance Function)」の2つの軸で分類しました。
平たく言えば、目標達成機能とは成果をあげる能力、集団維持機能とは組織をまとめる能力のことです。(PとMは、それぞれの英語の頭文字からきています)
50年以上も前に提唱された理論ですが、普遍的な内容であるが故、今でもリーダーシップ論を語る上でよく出てきます。
PとMについて、それぞれ高いか低いかによって、次の4つの型に分類できます。
・PM型
PもMも高い、すなわち成果をあげる能力も組織をまとめる能力も高い、理想的なリーダーです。
・Pm型
Pは高いがMが低い、すなわち成果をあげる能力は高いが、組織をまとめる能力が低いリーダーです。
目標達成のために、相手の気持ちを考えない言動をとったり、組織の人間関係をないがしろにしてしまう傾向があります。
・pM型
Pは低いがMが高い、すなわち組織をまとめる能力は高いが、成果をあげる能力が低いリーダーです。
人間関係や組織の雰囲気を重視するあまり、業務の進捗管理や部下への指示命令が苦手な傾向があります。
・pm型
PもMも低い、すなわち成果を上げる能力も組織をまとめる能力も低いリーダーです。リーダーには不向きといえます。